2012年 11月22日
「現場」を学び、使命果たす

鶴見事故
 明治5年(1872年)に新橋―横浜間での鉄道が開通し、今年で140年を迎えました。鶴見駅も同じ時を刻み、駅ビルが新たに生まれ変わりました。
 そんな中、鶴見にとって、もう一つ忘れてはならない歴史があることを知りました。今から49年前の1963年11月9日に、161名の死者を出した旧国鉄の列車衝突事故「鶴見事故」です。JR東日本横浜支社主催の50回忌法要の折、縁あって事故で父親を亡くされたご遺族から、お話を伺うことができました。
 その方の最大の願いは、『今日の鉄道の安全が、たくさんの犠牲の上に成り立っていることを、多くの方々に知ってほしい』ということでした。現在も、事故現場付近にある慰霊碑の清掃や献花は定期的に行われているようですが、悲しいことに、事故や災害の記憶は、時間が経過すればするほど風化していきます。
 今、鶴見区内では、平成27年の東部方面線(JR線・相鉄線乗入)の開通に伴い、「JR鶴見駅への中距離電車停車実現に向けた署名」を展開中です。そんな時だからこそ、改めて鉄道の安全という問題に目を向け、鶴見区内で発生した痛ましい事故の歴史を若い世代にも伝え、事故を繰り返さないようにすることが、私達に課せられた使命の一つだと確信しています。

三ツ池公園
 桜の名所として有名な県立三ツ池公園ですが、最近、多くの方々より、『公園がなくなるのか?』という内容のお問い合わせが寄せられています。これは県の厳しい財政状況に対し、有識者で構成された調査会から「県有施設の原則全廃」という「意見」が出されたことに端を発している様です。
 しかし、このような重要事項を決めるためには、第一に県議会での議論を通して結論を出すという「議会のルール」に沿ったプロセスが必要ですが、いまだその議論は行われておりません。さらには、「都市公園法」という法律があり、都市公園を廃止することは、法律の上からも認められておりません。神奈川県からも都市公園を廃止する考えがないことを確認済みですので、ご安心ください。
 これからも現場第一主義の視点を忘れることなく、地域の方々の不安や疑問点、そして課題の解決のため、全力で働いて参ります。
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