鉄道交通の利便性向上を
早いもので本年も残すところ、あと1ヵ月余りとなりました。横浜市会では、来週11月30日より12月20日まで、平成28年第4回定例会が開かれる予定です。一般議案、常任委員会(健康福祉局・医療委員会)の審査において、責任ある議論を尽くして参ります。
さて、先般の一般質問では、東部方面線を取り上げました。東部方面線は相鉄線と東急線、JR線との相互直通運転のことです。特に相鉄・JR線は、西谷方面から羽沢を経由し、鶴見区内を走るJR貨物の線路を経由して新宿方面に向かう計画となっています。
残念ながら現状では、鶴見駅の停車計画はありません。鶴見区は長年にわたり中距離電車停車を要望しており、東部方面線の乗り入れは重要なタイミングです。
多方面アクセス重要
東部方面線の整備効果には、新たな広域的鉄道ネットワークの形成による利便性向上があります。
平成26年3月に変更された国の計画では、既存の鉄道ネットワークを活用した多方面へのアクセス向上を視野に入れています。一般質問では「多方面へのアクセスが可能になれば、移動経路の選択肢が増え、事故や災害発生時には、その機能が大いに発揮される。東部方面線の価値を一層高めるためにも、品川、東京方面への乗り入れが必要」と訴えました。
市長からは、東京方面への乗り入れが、東部方面線の利便性向上に大きく寄与するため、計画中の新宿・渋谷・目黒方面に加え、品川、東京方面など更なる多方面へのアクセス実現に向け、相鉄や東急、JRなどに対し引き続き申し入れをするとの答弁がありました。
相鉄線沿線では、旧上瀬谷通信施設の跡地利用として、「国際園芸博覧会」の開催が検討されており、東部方面線は会場最寄り駅と、都心部面を結ぶ重要な移動手段となります。
東京方面から多くの来場者を呼び込むためには、東部方面線の多方面へのアクセス実現が必要です。
開業が約3年半延期されることになりましたが、この期間を活用し、東急線では、目黒・渋谷から先の都心方面への乗り入れ、JR線は鶴見や品川、東京方面への乗り入れについて検討するよう要望しました。
引き続き、中距離電車の停車も含め、鉄道における交通利便性の向上を訴えて参ります。