2011年11月24日

福島のために今、自分ができること

福島市の現状
  少しずつ冬の気配を感じる今日この頃、早いもので今年も残すところあと1ヵ月余りとなりました。
  震災以来、何度か東北地方を訪問し、大震災の爪痕をこの目に焼き付けるとともに、今、自分に何ができるかを問いかける日々でもありました。この11月4、5日も福島市を訪問し、震災後8ヵ月が経過した復興への道のりをこの目で確かめて参りました。
  ちょうど市内の公園で行われていた除染作業にも遭遇。地表から5mを掘り、表面の土と入れ替え、さらに1mかさ上げをすることで放射線量を約90%カットするなどの大がかりな作業が進んでいました。
  福島市の農業は約70%近くが果樹であり、販売店でお聞きしたところ、今年は風評被害で価格が暴落。特に桃への影響が大きく、前年の半分程度の売上になってしまったとのことです。
  さらに土湯温泉観光協会の渡辺会長からは、当地の温泉旅館16軒のうち、建物被害や業績不振により、6軒が廃業に追い込まれたとの厳しい現実も伺いました。同じ被災3県であっても、宮城県や岩手県における観光業の業績は前年よりも大幅にアップしているにもかかわらず、福島県は放射能による風評被害の影響もあり、観光業が大打撃を受けています。

長岡市を訪問
  さらに11月11日には、平成16年10月23日の新潟県中越地震で被災し、震災以降「日本一災害に強い都市」を目指して取り組む長岡市を訪問しました。
  子供たちに対して防災という観点での教育を行う「ながおか市民防災センター」や、iPadを使い、実際の地図上を歩きながら、中越大震災の被災状況や復興のプロセスを学ぶことのできる「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」といった施設を見学。また長岡市立東中学校は、地域防災拠点として、実際の避難所に必要とされる機能が整備されており、横浜における防災対策にも参考となる視察となりました。
  一日も早い復興のために、「被災地のことを忘れない」との想いと、今自分にできること―例えば福島産の農産物の購入や福島県にある温泉地や各種施設の活用など、小さなことでも、継続して支援を続けることの重要性を、様々な場面で、広く訴えて参ります。

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